放火の罪に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.甲は,競売手続を妨害する目的で,人が住んでいるように見せ掛けるため,空き屋であった家屋に家財道具を持ち込むなどして住居として使用可能な状態にした上,自己が経営する会社の従業員5名を約1か月半前から10数回にわたり交替で泊まり込ませていたところ,同従業員らが不在にしている隙に,同家屋に放火して全焼させた。甲には現住建造物等放火罪(刑法第108条)が成立する。
「平成30年 短答式試験 刑法」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/001258878.pdf)をもとに作成