司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成26年 公法系科目

第27問 (配点: 3) 備考: 3問正解で部分点2点


甲市は,条例(以下「本件条例」という。)により,⑴甲市内においてパチンコ店の建築をしようとする者は市長の同意を得なければならないこと,⑵市長は,商業地域以外の用途地域においては,上記の同意をしないものとすること,及び,⑶市長は,上記の同意を得ないでパチンコ店の建築をしようとする者に対し,建築の中止等の命令を発することができることを定めていた。ただし,上記命令の違反に対する罰則は,定められていなかった。Aは,パチンコ店を建築しようとして,本件条例に基づく建築の同意を申請したが,甲市長Bは,建築予定地が準工業地域に属することから,本件条例に基づき,不同意とした。しかし,Aが建築工事に着手したため,Bは,本件条例に基づき,建築工事中止命令(以下「本件命令」という。)を発した。これに対し,Aが工事を続行したため,甲市は,Aを相手取って,工事の続行禁止を求める民事訴訟(以下「本件訴え」という。)を提起した。

この事案に関する次のアからエまでの各記述について,法令又は最高裁判所の判例に照らし,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。

ウ.仮に,本件命令違反に対する執行罰の規定が本件条例に置かれている場合には,Bは,Aに対して執行罰としての過料を課すことにより,本件命令に基づく義務の履行を確保することができる。

「平成26年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000123124.pdf)をもとに作成

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