行政活動と民事法の関係に関する次のアからエまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
エ.公共用財産である水路が,長年の間事実上公の目的に供用されることなく放置され,公共用財産としての形態,機能を全く喪失した事例において,Iが当該水路の土地(以下「本件土地」という。)を20年以上にわたり水田として利用し,平穏かつ公然と占有を続けてきた場合には,最高裁判所の判例によれば,本件土地について取得時効が成立するが,公用廃止決定がなされていないことから,Iが取得できるのは公用制限を伴う本件土地所有権である。
「平成25年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000111054.pdf)をもとに作成