次のⅠ及びⅡの【見解】は,逮捕状が発付されている被疑事実についての緊急逮捕の可否に関するものである。次のアからオまでの【記述】のうち,Ⅰの見解について述べたものには1を,Ⅱの見解について述べたものには2を選びなさい。
【見解】
Ⅰ.緊急逮捕は許されない。
Ⅱ.緊急逮捕の要件さえ備わっていれば,緊急逮捕も許される。
【記述】
エ.逮捕状の緊急執行の場合,遅くとも勾留請求のときまでに逮捕状を被疑者に呈示する必要があるが,逮捕後の逮捕状の呈示が遅れた結果,法定の制限時間内に勾留請求ができなかったとしても,例外的に刑事訴訟法第206条により制限時間不遵守の免責を受け得る余地があるから,この見解に立ったとしても,実際上の不都合はない。
「平成24年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098334.pdf)をもとに作成