司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成24年 民事系科目

第39問 (配点: 2)


株式の譲渡に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア.株券発行会社が株券の発行を不当に遅滞し,信義則に照らし,株券発行前にされた株式の譲渡の効力を否定するのを相当としない状況に至った場合において,株主が意思表示のみによって株式を譲渡したときは,その譲渡は,会社に対しても,その効力を有する。

イ.譲渡制限株式について,会社の承認を得ないで譲渡がされた場合,その譲渡は,譲渡当事者間において,その効力を有しない。

ウ.株式の譲渡について,会社に対し適法に株主名簿の名義書換請求がされたにもかかわらず,会社の過失により名義書換が行われなかったときは,会社は,株主名簿の名義書換のないことを理由として,株式の譲渡を否定することができない。

エ.株式の譲渡に関する株主名簿の名義書換が会社の都合で遅れている場合には,会社は,その譲渡を認め譲受人を株主として取り扱うことができない。

オ.株券発行会社の株式について,その会社の剰余金の配当の基準日より前に株券が交付されて譲渡されたが,その基準日までに株主名簿の名義書換請求がされずに譲渡人が配当金を受領したときは,譲渡人は,譲受人に対し,受領した配当金相当額の金員について不当利得返還義務を負わない。

1.ア イ
2.ア ウ
3.イ エ
4.ウ オ
5.エ オ

「平成24年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098333.pdf)をもとに作成

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