抵当権の効力に関する次の1から5までの各記述のうち,誤っているものを2個選びなさい。
1.抵当権は,その担保する債権について不履行があったときは,その後に生じた抵当不動産の果実に及ぶ。
2.借地上の建物が抵当権の目的となっている場合,建物の敷地利用権である借地権にも抵当権の効力が及ぶ。
3.抵当権の被担保債権について主たる債務者となっている者は,抵当権消滅請求を行うことができないが,その債務の連帯保証人は,抵当権消滅請求を行うことができる。
4.建物に設定された抵当権が実行された場合において,抵当権の設定登記後であって競売手続の開始前からその建物の引渡しを受けて占有し使用している者が存在するときは,その建物の占有者は,買受人による建物買受けの時から6か月間,買受人に対する使用の対価を支払うことなく建物の明渡しを猶予される。
5.更地に抵当権が設定された後,その土地の上に第三者が建物を築造したとき,抵当権者は,その土地とともにその建物を競売することができる。
「平成24年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000098333.pdf)をもとに作成