監査役会設置会社において,取締役がその任務を怠ったときに負う会社に対する損害賠償責任の全部の免除又は法定の額を限度とする一部の免除に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。なお,各記述において,取締役の責任を追及する訴えに係る訴訟において和解をする場合は,考慮しないものとする。
ア.責任の全部の免除をするためには,総株主の同意がなければならない。
イ.責任の一部の免除をするためには,取締役が職務を行うにつき善意で,かつ,過失がないときであることが必要である。
ウ.責任の一部の免除に関する議案を取締役が株主総会に提出するためには,監査役の過半数をもって行う決議による監査役会の同意を得なければならない。
エ.取締役会の決議によって責任の一部の免除をするためには,取締役会の決議によって免除することができる旨を定款で定めなければならない。
オ.会社と取引をした取締役の責任の一部の免除をするためには,その取引が自己のためにしたものでないことが必要である。
1.ア ウ
2.ア オ
3.イ ウ
4.イ エ
5.エ オ
「平成23年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000073970.pdf)をもとに作成