司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成22年 刑事系科目

第1問 (配点: 3) 備考: 4問正解で部分点1点


次の【事例】に関する後記アからオまでの各【記述】を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。

【事例】

甲は,知人である乙の家に遊びに行った際,乙の書斎の机の引き出し内に乙名義のキャッシュカード及びその暗証番号を記したメモがあるのを見付けた。甲は,乙の気付かないうちに同カードを使って預金を下ろしても,短時間で元の場所に戻しておけば発覚することはないだろうと考え,同カードを乙宅から持ち出した。その後,甲は,同カードを使って近くの金融機関の現金自動預払機から現金50万円の払戻しを受けた上,乙宅に戻り,同カードを持ち出してから約10分後に前記引き出し内に同カードを戻した。その際,甲は,同引き出し内に約20万円分の偽造通貨があるのに気付き,これを乙宅から持ち出した。その日の夜,甲は,その偽造通貨を真正の通貨と偽ってホテルでの宿泊代金の支払に使うこととし,Aホテルの従業員丙に宿泊を申し込み,偽造通貨であることを秘したまま,その偽造通貨で宿泊代金をあらかじめ支払って宿泊した。丙は,偽造通貨であることに気付いていれば,甲を宿泊させることはなかった。また,甲は,Aホテルに宿泊中にマッサージチェアに偽造通貨を投入してマッサージを受け,さらに,自己が宿泊している客室備付けのドライヤーを自宅で使おうと思い,これを勝手に持ち帰った。

【記述】

エ.甲がマッサージチェアに偽造通貨を投入した行為については,偽造通貨行使罪は成立しない。

「平成22年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046903.pdf)をもとに作成

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