株主総会の決議要件に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものを2個選びなさい。なお,各記述は,株主総会において決議を要する場合であることを前提とし,かつ,各記述に係る株式会社の定款には,別段の定めがないものとする。
1.取締役(累積投票によって選任された取締役を除く。)の解任の決議と,監査役の解任の決議とは,決議要件が同じである。
2.事業の全部の譲渡に係る契約の承認の決議と,吸収分割株式会社においてする吸収分割契約の承認の決議とは,決議要件が同じである。
3.会社の解散の決議と,吸収合併消滅株式会社においてする吸収合併契約の承認の決議とは,決議要件が同じである。
4.株式の併合をしようとするときの決議と,株式の分割をしようとするときの決議とは,決議要件が同じである。
5.株式会社の発行する全部の株式の内容として譲渡による当該株式の取得について当該株式会社の承認を要する旨の定款の定めを設ける定款変更の決議と,会社法上の公開会社でない株式会社において,剰余金配当を受ける権利に関する事項について,株主ごとに異なる取扱いを行う旨の定款の定めを設ける定款変更の決議とは,決議要件が同じである。
「平成22年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000046902.pdf)をもとに作成