司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成21年 公法系科目

第34問 (配点: 2)


次の文章は,ある法科大学院の学生甲乙2名の会話である。アからエまでの各発言のうち誤っているものの個数を,後記1から5までの中から選びなさい。

甲 「昨日テレビで,A市の有力者Xが,A市の市有地を無断で使っている疑いがあるというニュースを見たよ。
乙 「前からうわさになっていたよね。昨日のニュースでは,Xは,A市から5年以上前から借りていると言っているらしいね。賃料はだいぶ安いようだけど。」

甲 「君はA市に住んでいるから,住民監査請求をすることができるんじゃないか。」
乙 ア.「そうだね。Xの言い分を前提としても,賃料が安すぎるという問題は,住民監査請求の対象に含まれるね。」

甲 「外に要件はなかったかな。」
乙 イ.「住民監査請求には期間制限があるよね。」

甲 「いずれにしても,住民監査請求を経ないと住民訴訟を起こすことはできないね。」
乙 「他の住民が既に住民監査請求をしていて,監査結果が出ていたらどうなるのかな。」

甲 ウ.「その場合は,別個に住民監査請求をする必要はなく,住民訴訟を起こせると思うよ。」
乙 「住民訴訟では,だれに何を求めることになるんだろう。」

甲 エ.「A市の市長が,極端に安い賃料でXに市有地を貸したというのであれば,市長個人を被告として,A市に損害賠償を支払えという訴訟を提起することができるよね。」
乙 「4号請求だね。実務上も一番多いらしいね。」

1.1個
2.2個
3.3個
4.4個
5.0個

「平成21年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006451.pdf)をもとに作成

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