酒類販売の免許制が憲法第22条第1項に適合するか否かについて判示した最高裁判所の判決(最高裁判所平成4年12月15日第三小法廷判決,民集46巻9号2829頁)に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.この判決は,酒類販売の免許制は,酒類が致酔性を有する嗜好品であることから,酒類の無秩序な販売による国民の健康安全に対する弊害を防止するために必要な規制であるとしつつ,消費者への酒税の円滑な転嫁のため,これを阻害するおそれのある酒類販売業者を酒類の流通過程から排除するための規制でもあるとして,規制の目的を複合的なものと判断した。
「平成21年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006451.pdf)をもとに作成