司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成21年 刑事系科目

第1問 (配点: 3) 備考: 4問正解で部分点2点、3問正解で部分点1点


次の【事例】における甲の罪責を検討し,後記アからオまでの【罪名】のうち,その罪名に係る犯罪が成立する場合には1を,成立しない場合には2を選びなさい。

【事例】

自動車整備を業とする甲は,同事業を行うA工場を経営し,同工場の敷地を所有していた。一方,食品製造を業とする乙は,同事業を行うB工場を経営し,同工場の敷地を所有していた。甲は,ひそかに,A工場の敷地に隣接していたB工場の敷地内の電線を分岐させてA工場に引き込み,同工場の電源として利用し,その分の電気料金の支払を免れた。そのため,乙は,A工場使用分の電気料金の支払をも余儀なくされたが,同人は電気料金の過払に気付かなかった。

また,甲は,B工場の敷地をも使用して倉庫を建築しようと考え,A工場の敷地とそれに隣接するB工場の敷地の一部にまたがって,乙に無断で鉄筋コンクリート製の倉庫を建築した。その後,甲は,乙から公図に基づいて再三抗議を受けたにもかかわらず,その都度,「その公図は間違っている。倉庫の敷地はすべて俺の土地だ。」などとうそをつき,乙の再三の抗議を無視して倉庫の使用を続けた上,「乙は,法務局の職員に賄賂を渡して虚偽の公図を作成させた。」などと記載した看板を人通りの多いA工場前の道路に面して掲げた。

【罪名】

ア.詐欺罪

「平成21年 短答式試験 刑事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006453.pdf)をもとに作成

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