司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成21年 民事系科目

第30問 (配点: 2)


Aが所有し運転するタクシーに,Bが所有し運転する自家用車が衝突する交通事故が発生し,AB所有の各車両が損傷するとともに歩行者Cが負傷した。当該交通事故により,Aには50万円の損害が,Bには80万円の損害が,Cには100万円の損害が,それぞれ生じ,当該交通事故及びCの負傷についての過失割合はAが2割で,Bが8割であり,また,Cの負傷にはCの過失がないものとして,次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア.Cは,その損害額である100万円全額を,Aに対しても,Bに対しても請求することができる。

イ.CがAに対して事故後3年以内に損害賠償を請求する訴訟を提起した場合,同訴訟の提起は,BのCに対する損害賠償債務についても消滅時効を中断する。

ウ.Bは,その損害額である80万円のうち16万円の損害賠償請求権を自働債権として,BのAに対する損害賠償債務と相殺することができる。

エ.CがAに対して損害賠償債務全額を免除したときでも,Cは,Bの債務を免除する意思を有していなければ,Bに対し100万円全額を請求することができる。

オ.AがCに対し50万円を賠償したとき,Aは,Bに対し40万円を求償することができる。

1.ア エ
2.ア オ
3.イ ウ
4.イ エ
5.ウ オ

「平成21年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006452.pdf)をもとに作成

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