借地借家法の適用を受ける不動産賃貸借契約の終了及び更新に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものを2個選びなさい。
1.判例によれば,土地の賃借人が賃料の支払を遅滞したときは賃貸人は催告を要せずに土地の賃貸借契約を解除することができる旨の特約は,借地借家法の強行規定に反し無効である。
2.土地の賃貸借契約の存続期間が満了する前に当該土地上の建物が滅失し,再築をしないで賃借人が土地の使用を継続する場合,賃貸人が遅滞なく異議を述べないと契約が更新したものとみなされる。
3.判例によれば,賃貸人が期間の定めのない建物賃貸借契約について解約申入れを行い,その後,解約申入れの時に申し出ていた立退料等の金員の増額を申し出た場合においても,この増額に係る金員を参酌して当該解約申入れの正当事由を判断することができる。
4.期間の定めのある建物賃貸借契約の期間が満了した後,賃借人が使用を継続し,賃貸人が異議を述べなかったときは,賃貸借契約は従前と同じ期間で更新される。
5.住宅の所有を目的とする存続期間30年の借地権について存続期間が満了し,契約の更新がないときは,賃借人は,賃貸人に対し当該借地上に権原により建築した建物を時価で買い取るべきことを請求することができる。
「平成21年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006452.pdf)をもとに作成