平成21年 民事系科目
第25問 (配点: 2) 備考: 順不同(1問正解で部分点1点)
利益を受ける者の意思の尊重に関する次の１から５までの各記述のうち，正しいものを２個選びなさい。
１．契約により，当事者の一方（債務者）が第三者に対してある給付をすることを約束したときは，その第三者は，債務者に対し，直接にその給付を請求する権利を有する。第三者が債務者に対し，その契約の利益を享受する意思を表示したときは，第三者の権利は，前記契約が成立した時にさかのぼって発生する。
２．遺贈義務者が受遺者に対し，相当の期間を定めて，その期間内に遺贈の承認又は放棄をすべき旨の催告をした場合，受遺者がその期間内に遺贈義務者に対してその意思を表示しないときは，遺贈を承認したものとみなされる。
３．義務なく他人のために事務の管理を始めた者は，その事務管理が本人の意思に反するものであるときは，本人のために有益な費用を支出したとしても，本人に対し，その償還を請求することができない。
４．利害関係を有しない第三者は，債務者の意思に反して，その債務の弁済をすることができない。
５．利害関係を有しない第三者は，債務者の意思に反して，その債務の保証をすることができない。
「平成21年 短答式試験 民事系科目」（法務省）（https://www.moj.go.jp/content/000006452.pdf）をもとに作成
