行政法上の諸原則に関する次のアからエまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
エ. ある産業廃棄物処理施設の建設計画があることを知った地方公共団体が,規制対象事業場に認定された処理施設について一定区域内におけるその操業を禁止する水源保護条例を制定した上で,当該処理施設を規制対象事業場に認定した事例において,最高裁判所は,認定前における事業者との協議の規定が条例に盛り込まれていたことなどに照らすならば,当該地方公共団体には,事業者と十分に協議し,水源保護の目的にかなうよう事業内容を改めるなどの指導をして,その地位を不当に害することのないよう配慮する義務がある,と判断した。
「平成19年 短答式試験 公法系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006371.pdf)をもとに作成