司法試験短答式試験過去問題一問一答

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平成19年 民事系科目

第63問 (配点: 2)


当事者のした自白の効力に関する次の1から4までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものはどれか。

1. 株主X1が提起した取締役Yの責任を追及する訴訟に株主X2が共同訴訟参加をした場合において,X1がYの主張した抗弁事実について自白をしたとき,この事実をX2が争えば,X1の自白はその効力を生ずることはない。

2. XがYを被告として提起した土地の所有権確認及び明渡しを求める訴訟の係属中,Zが,XとYとを共同被告として同一土地の所有権確認及び明渡しを求めて別訴を提起したところ,これらすべての訴訟手続の口頭弁論が併合された。この場合において,Xの主張した請求原因事実についてYが自白をしたとき,この事実をZが争えば,Yの自白はその効力を生ずることはない。

3. XがYを被告として提起した保証債務の履行を求める訴訟の係属中,この訴訟に主債務者Zが補助参加した場合において,Yが主債務の発生原因事実について自白をしたとき,この事実をZが争えば,Yの自白はその効力を生ずることはない。

4. Xは,土地の所有者Y1と占有者Y2とを共同被告として提起した土地工作物責任に基づく損害賠償請求訴訟において,同時審判の申出をした。この場合において,Y1がXの主張した請求原因事実について自白をしたとき,この事実をY2が争えば,Y1の自白はその効力を生ずることはない。

「平成19年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006372.pdf)をもとに作成

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