相続人が複数存在する場合における遺産分割前の遺産に関する次の1から5までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを2個選びなさい。
1. 遺産である貸金債権は相続人全員が共同してのみ行使することができる。
2. 不動産の引渡義務を相続した場合,いずれの相続人も当該不動産の引渡義務を負う。
3. 遺産である不動産を単独で占有する相続人に対して,他の相続人は,自己の持分の価額が過半数であることを理由に,その明渡しを請求することができる。
4. 遺産である不動産につき,各相続人は自己の持分を処分することはできない。
5. AとBが連帯して債務を負っており,Aが死亡した場合,Aの連帯債務はAの相続人間で当然に分割され,各相続人はその相続分に応じて承継し,その承継した範囲においてBとともに連帯債務者となる。
「平成19年 短答式試験 民事系科目」(法務省)(https://www.moj.go.jp/content/000006372.pdf)をもとに作成